小ロットでOEMを頼みたい!と考えても、なかなか扱っている企業が見つからない…と悩まれている方も多くいらっしゃると思います。

確かにOEMを行っている企業の多くは、生産の効率性の観点から、ある程度まとまった量の生産から承るところも多いです。

しかし、なかには小ロットOEMを得意とする会社もあります。

今回この記事では、「小ロットでOEMを依頼するメリット・デメリット」「受注までの流れ」に加えて、「小ロットOEMを得意とする会社の紹介」を行っていきます。

化粧品OEMで発注した場合の最小ロットはどのくらいか

 一般的に、最小ロットは3000個からというメーカーが大半です。

企業によっては石鹼のような小さいモノなら100個から受け付けているとこもありますが、シャンプーやスプレー缶を扱った製品の場合は10003000が最低ロットとなるメーカーも多いです。

また、容器への印刷を行う最小ロットと、着色を施す際の最小ロットが異なる場合もあります。例えば製造ロットが1,000本でも、着色加工する場合は、容器を3,000本仕入れる必要があるといったケースです。

余った容器は、預かり料を払って、メーカー側に一定期間保管してもらえる場合もありますが、預かりを行っていないメーカーもあるため、初めに保管に関しても確認しておくことをおススメします。

しかし、小ロットでのOEMを得意としている企業もあるので、上記の数値はあくまでも目安として参考にしてください。

小ロットで発注した場合のメリット、デメリット

メリット

➀費用を抑えられる

初期費用を抑えられるメリットがあります。

特に新製品を販売する場合、製造した化粧品がうまく軌道に乗るまでは、利益率が落ちたとしても費用の総額を抑えられるという点で、リスクを減らすことが出来ます。

②在庫を抱えなくて良い

在庫は保有しているだけで、倉庫などの費用が発生します。

商品があまり売れなかった場合、単純に売れない分損をするだけではなく、売れない在庫を保有することで追加費用が発生してしまいます。特に販売の先行きが見えにくい新商品の場合は小ロットがおすすめです。

③テストマーケティングが行える

新製品や、商品の改訂版を販売するといった新たな試みをする場合、市場に出すことで、商品の需要や売れ行きの傾向を掴むことが出来ます。

OEMを得意とする企業によっては、専門家が企画から製品化まで関わってくれるため、市場に出す前でもサンプルの作成を気軽に頼むことが出来ます。

プロが共に化粧品のサイズ感や品質の保持に奮闘してくれるため安心です。

小ロットでのOEMのメリットとしては、総じて「失敗のリスクを下げることが出来る」ことだと言えます。

特に新製品や、改訂版の販売を試みている場合、市場での様子を伺いながらその後の供給量を判断することが出来るためおすすめです。

デメリット

➀ボリュームディスカウントができない

生産の分母が小さい分、大ロットで生産したときに比べて販売する際に1個当たりの価格が割高になります。

OEMメーカーでは、化粧品を製造するにあたって、化粧品の原料などの変動費以外に工場の保守運営など固定費が原価として発生しています。

ロット数が少ないと、固定費を割る分母が少なくなるため、一つあたりの商品原価が割高になります。

そのため市場での価格競争という面ではデメリットとなる場合があります。

しかし小ロットでの生産に強みを持つ企業もあるため、大ロット生産に劣らずに適正価格で対応できる可能性もあります。

②資材の選択肢が狭まる

シールや箱といった資材は、ある程度の生産量がある場合のみ発注できるといったケースが多くなります。

そのため小ロットでの展開となると、ある程度型が決まっている中から選んで、組み合わせるような形となり、オリジナリティや開発の自由度が低くなる場合があります。

③引き受けてくれるメーカー、工場が少ない

大ロット生産に比べて、引き受けてくれる企業が少ないです。

理由としては、小ロットでの生産は工場の洗浄回数が増え、生産の効率性が下がるため、OEMを引き受ける企業側としてもメリットが少ないことが挙げられます。

ここでいくつかデメリットを挙げていきました。

しかし、化粧品OEMメーカーが無駄を減らし、仕入れや製造過程に工夫するなどの経営努力によって、小ロットでの生産を実現し、得意としている企業もあります。

上記のデメリットは、知見を持った化粧品OEM企業に依頼すると解決できる場合があるので、まずは企業に自身の商品への理想を相談してみましょう。

小ロットに強いOEM会社の紹介

ここまで、小ロットOEMに強い会社があるとお話してきました。

今回はその中でも、化粧品に始まり、健康食品や原料開発の小ロットOEMも行っている「佳秀工業」さん について紹介していきます。

会社概要 

企業名

佳秀工業(カシュウコウギョウ)

所在地

本社
〒808-0109 福岡県北九州市若松区南二島2−24−10
ヘルスケア事業部
〒808-0109 福岡県北九州市若松区南二島2−5−3

電話番号

093-701-1021

Mail

info@kasyu-biochemistry.com

従業員数

181名

 こちらの企業の「ヘルスケア部門」で、化粧品のOEMを行なっています。
小ロットOEMにも強く、柔軟な対応力があります。

 続いて、佳秀工業さんの特徴や生産までの流れについてご紹介いたします。

特徴

➀高濃度・高品質バージンプラセンタを扱っている。

・プラセンタとは

プラセンタ【Placenta=英】とは、日本語で「胎盤」を意味します。「胎盤」は、胎児に送る栄養素の供給源です。

プラセンタにはアミノ酸やビタミン、ミネラル、酵素、核酸など様々な栄養素から成り立っています。

そのため「美白効果」「保湿作用」といった美容の効能はもちろん、「基礎代謝向上作用」や「疲労回復作用」のような健康面の向上も期待できる優れた製品です。

 上記に述べた、優れた効能を期待できる成分を保有しているプラセンタを、より活性が高く安全なエキスが欲しいというお客様の声にお応えするかたちで、バージンプラセンタ®エキスの開発に取組み、現在に至ります。

 ②化粧品原料の提案・提供

長年積み上げてきた確かな技術力を持ち合わせた佳秀工業さんでは、商品の原料開発も行っています。そのため、商品を生産するだけでなく、お客様の要望に応じた原料の提案・提供を行える点が強みです。

 ③試作が可能

依頼内容にもよりますが、OEMとしてすぐに提供可能な標準仕様の基礎化粧品ラインナップを取りそろえています。

生産する前に、まずは試作品で商品のイメージを掴み、より具体的に考えることが出来るので安心です。

商品化までの日数

商品化したいものによってその日数は異なります。
佳秀工業さんの方で既に開発・製造したものであれば、受注から1ヶ月程度で製品化できるものもあります。

新規案件につきましては、処方・原料によっては2~3年を要することもあります。

佳秀工業の小ロットOEMについて

化粧品・健康食品・原料開発の3つの部門で小ロットOEMを行っています。

最小ロットとして、標準仕様のラインナップは300本からの生産となっていて、金額としては約30万円から始められます。

 今まで扱ってきた商品(化粧品OEMを一部紹介)

・スキンケア

原液美容液

オイルクレンジング

乳液など

・ヘアケア

スカルプ美容液

シャンプー

トリートメント

・ハンドケア

ハンドクリーム

ハンドクレンジング

など多数の商品で、生産の実績を持っています。

サービスの流れ

1.相談・お問い合わせ

まずはOEMのサービスに関する相談・質問・問い合わせをします。

その中で、商品サンプルの依頼を行うことが出来ます。

まずはホームページにあるフォーム、あるいは電話で相談してみましょう。

 2.ヒアリング・情報提供

相談内容の確認が取れ次第、企業から直接折り返し連絡が入ります。

そこで、要望に関するさらなるヒアリングや、それに応じた情報提供が行われます。

 3.打ち合わせ・商品提供

相談内容に応じた商品の提供・開発を行っていきます。

商品の方向性や処方が決まり次第、見積もりや受注、製造が行われる流れとなっています。

納期に関しては内容によって変わりますが、下記を参照ください。

 納期目安

短納期

2ヶ月

中納期

3~6ヶ月

長納期

6~12ヶ月

 

まとめ

今回は小ロットOEMのメリット・デメリットを中心に、生産までの流れや小ロットでの生産を得意とする「佳秀工業」さんについてご紹介していきました。

まずは試験的に小ロットで生産を行い、市場での様子を見ていきたいという企業の方には、小ロットでOEMがおすすめです。

 

大ロット生産に比べて、商品の単価が高くなる、資材の選択肢が狭まるなどのデメリットが一般的に挙げられますが、小ロットでのOEMを得意とする企業もあり、希望に沿った商品生産を叶えることが出来ます。専門家が親身になって生産に向けた問題解決を行ってくれるため、まずは気軽にOEMを得意とする企業へ相談してみることをおすすめします。

最後までお読みいただきありがとうございます。

スキンケア・ヘアケアの化粧品OEM会社をお探しのあなたに、絶対に読んでおくべき4ポイントを記事にしました。新商品開発や既存商品リニューアルを検討中の方はぜひ読んでください。

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